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意見私見、異見偏見、大いに結構!

コロナによる経済活動低迷からの、回復基調。

「ウィズコロナ」というものは、やはり、致し方のないことかもしれない。

 

2回目のワクチン接種が、ほぼほぼ経済活動を担う年齢層に浸透して数か月。

街中を散策したり、あるいは自分の仕事関係から、経済活動の復調を、ひしひしと感じております。

 

実際に、21年9月以降、売り上げ数字を、よくよく見ていくと、客数、客単価、時間帯毎の推移が、コロナ禍以前、ざっくりと2018、19年のそれと、ほぼ同じになっている。
100%でこそないが、差はわずかで、許容の範囲内であると捉えています。

 

スタートしたばかりの岸田政権。その経済への施策について、世評、批判が多いことは存じていますが、それは拙速に過ぎる。

あの悪夢の民主党政権時代を記憶しているのでアレですが、誰がやっても、コロナ禍以降、本当に経済は難しい…。

飲食、あるいは出版、あるいはスーパー小売と、究極に突き詰めたわけではないですが、種々の業界を見てきた自分には、ここ最近の消費者の動向は、そこまで悲観してはいない。

たしかにコロナ禍以前と比較すれば、困難な点は否めない。

しかし、業績不振に陥って廃業や、閉店に至った企業、店舗の内実を覗ってみるに――潰れるには、潰れるだけの原因が、もともとあったのだと言わざるをえない。

ローラアシュレイの日本店だとか、いにしえの時代在籍していた書店など、は……。

 

自店舗の復調は、もちろんわが店舗のスタッフ一同の取り組みもあろうけれど、もともと消費者の動向、それ自体が、「そうなりつつある」

それ一点だと、私は考え、手元の資料を漁ってみるに、そうなのだと断言もしたい。

 

われらが地方は、そもそも基幹産業は、水産、養殖養魚関係であり、コロナ禍では、大きく尾数や生産金額を落ち込ませた。私をして、例年であれば、挨拶くらいは四季折々寄っていたのが、あまりの現状に、近づくことすら躊躇わせた。

 

「水産が沈めば、地方全体が沈む。だからこそ私たちは、自負して力を尽くさねばならない」

 

そう、大手水産会社の先代社長が、種々の会の冒頭で繰り返されていたのを忘れることができない。

私にとっての、水産関係での師匠だと勝手に思っている。

その水産ですら、種々の取り組みが実って、やはり復調傾向にある。

農業は、どのみちコロナ禍では、われらが地方は、大きな変動はなかった。

その他製造業については、取引先の低迷があり、自主努力では解決できないところがあると聞く。

 

ただ、すでに、消費者のお金が動き出している以上、地方銀行も貸付自体をしっかり行なっているし、示される経済のロードマップを信用しない選択肢は無い。

なればこそ、コロナ以前のお金の回し方を、消費者各位には思い出していただきたいと願うばかりです。

 

まぁ、何が言いたいかというと、変な設備投資に大金を投入しない限り、よほどでないと運営できない企業は無いよ、ということ。

まぁ、これも、家族4人で、洒落で、夕食に、素うどんをすすった記憶を持つ、昭和時代の老兵だからこその捉え方かもしれませんが。

貧乏生活も、それに甘んじさえしなければ、恥じるものではないし、そうすべきではない。